医療法人寶樹会 仙塩利府病院

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医療法人寶樹会 仙塩総合病院

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手外科手術センター医療機関のみなさまへ

経験豊富な手外科専門医が2名体制で、最新の神経検査装置を用いた診断を行い
診療・手術を行います。

「つかむ・つまむ・さわる・書く」人間としての重要な機能を持つ「手」。この精巧で繊細な機能を持つ「手」の専門治療を行っています。

手外科は整形外科(または形成外科)の1分野ですが、繊細な手術手技や特殊なリハビリテーションを要する専門性の高い分野です。

関節鏡を用いた傷の小さな、傷跡が目立たない手術や、顕微鏡による神経や血管をつなぐ手術も行っています。

特に「手のしびれ」神経麻痺にお悩みの方、しびれがひどい、思うように動かない等手の諸症状にお困りの方は、当センターまでお気軽にご相談ください。

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手外科手術センターの特徴

  1. 筋電計を用いた神経障害の検査・診断・評価
    最新の筋電計による神経障害の検査、診断と評価を、手術を行う医師が行います。
    神経内科が検査を行う病院もありますが、当院では手外科専門医が自ら検査を行っています。このシステムは全国を見ても数少なく、手術の必要性や術式の決定、術後結果の予想について有用な情報が得られます。
  2. 関節鏡を用いた手術
    患者さんに負担の少ない低侵襲の手術として、関節鏡による内視鏡手術を、積極的に行っています。
    手根管症候群の手術では、1~2cm程度の創1か所または2ヵ所で行い、傷跡が目立ちません。ただしすべての方に行えるわけではなく、重症で癒着が強い場合などで難しいと判断される場合には通常の方法で行います。(通常の方法でも創は4cm程度です。)
    手関節、肘関節では、断裂した靭帯の縫合や、骨折後の整復の状態の確認、炎症の原因となる滑膜切除などを行います。
  3. 手術顕微鏡(マイクロサージャリ―)を用いた手術
    切断された手指の血管や神経は、直径約1mm程度と細く、マイクロサージャリーによる手術を行います。
    神経腫瘍摘出、皮弁の手術など、繊細な手術も顕微鏡を用いて手術を行います。
  4. 手指・手関節骨折手術により患者さんの早期回復を目指しています。
    ギプスや副子治療単独より、手術を行った方が良好な結果が期待できる場合は、手術を行います。
    手術で骨折部の強固な整復固定を行うことで、ギプス、副子は最小の期間で済むことになり、早期リハビリ、早期の社会復帰が可能となります。
    すべての骨折が対象とはなりませんが、手術による早期回復が見込まれる場合は、積極的に手術を行っています。
  5. 機能的ギプス治療法
    当院では、なるべく手指を固定しない方法を採用し、手指がある程度使えるギプス固定法を行っています。
    ギプスのままでも、書字やある程度の軽作業が可能です。

対象とする疾患、外傷

  • 手関節、手指・肘の骨折(橈骨遠位端骨折、舟状骨骨折、マレット指)
  • 手、手指・肘の外傷(靱帯断裂、脱臼、腱断裂、神経損傷;腕神経叢損傷含む)
  • 絞扼性神経障害(手根管症候群、肘部管症候群)
  • 腱鞘炎(ばね指、テニス肘、強剛母指)
  • 手のリウマチ、腫瘍、デュプイトラン拘縮
  • 手の機能障害(麻痺手、拘縮、変形)
  • 変形性関節症(ヘバーデン結節、母指CM関節症)
  • 切断指 ※時間帯によっては対応できない場合があります

 *手の先天奇形の診療は行っておりません。

手外科手術センター医師紹介

氏名 役職 略歴
宮坂芳典
(S51東北大卒)
手外科センター副センター長
仙塩総合病院リハビリテーション科部長
東北大整形外科に入局後、関連病院勤務、米国カリフォルニア大学留学、東北大整形外科講師、宮城野病院整形外科科長を経て、H19年から現職。
長谷川和重
(H2新潟大卒)
手外科センター長
仙塩利府病院リハビリテーション科部長
東北大整形外科に入局後、関連病院勤務、東北大大学院医学研究科卒業、石巻赤十字病院米沢市立病院整形外科科長を経て、H25年から現職

手の外科センター 主な手術件数

手・手術件数 2020年 2021年 2022年
橈骨遠位端骨折 57 70 69
手指骨折手術 33 44 37
舟状骨・手根骨手術 2 9 7
肘部骨折手術 15 12 16
手根管症候群 34 47 50
肘部管症候群 18 13 17
ばね指・腱鞘炎 26 42 44
神経剥離・縫合・移植 10 15 10
腱縫合 4 6 5
腱再建(移行・移植) 17 21 33
TFCC・突き上げ 0 2 3
キーンベック病 1 0 2
デュピュイトラン拘縮 1 3 4
関節形成 10 10 22
拘縮・変形 2 1 10
皮弁作成 4 4 4
腫瘍 5 12 23
その他(抜釘、他) 92 71 83
合 計 331 382 439

受診に際して、FAQ

Q:予約制ですか?

A:新患の予約は行っておりません(紹介医療機関からの事前連絡には適宜対応します)

したがって新患の待ち時間が大変長くなることがあります。ただし、骨折外傷や紹介状の内容によっては柔軟に対応します。
完全予約制ではありませんが、長谷川医師の再来は予約票のある方優先です。

新患や予約のない再来の方は、原則として来院順に再来予約の方の間の診察となります。
新患の診察が夕方までかかる事例が起きております。
従いまして、曜日によってですが、新患は紹介状のある方のみとさせて頂くことにいたしました。外来担当表をご確認の上受診下さいますようお願いいたします。何卒ご了承ください。

Q:紹介状は必要ですか?

A:紹介状がなくても診察は可能ですが、できれば(整形外科医からの)紹介状をお持ち下さい。

受診までの経過が分かった方が診療の助けになります。

手の症状なので、手外科専門外来がよいと思って受診され、長時間待っておられる方がいらっしゃいますが、近隣の整形外科受診で解決されることも多いです。
(ばね指腱鞘炎、テニス肘、へバーデン結節、母指CM関節症など、手術以外の保存的治療で改善する疾患が結構あります)
その上で、紹介状があるということは、一般の整形外科ではなく手外科専門医の診察が望ましいと判断されたことを意味しますので、慎重に診させて頂きます。

また、手術が必要で紹介された方は全身麻酔が可能かどうか、診察前に必要な検査をさせて頂くことがあります、あらかじめご了承下さい。

Q:手の症状があるのですが、初めから専門外来受診の方がよいのでしょうか?

A:症状にもよりますが、必ずしも初めに専門外来を受診した方がよいわけではありません。

まず、お近くの整形外科(○○○整形外科医院、○○○整形外科クリニックという看板であれば、日本整形外科学会認定の専門医であることがほとんどです)を受診してみてください。よくある疾患、状態であれば手外科専門医でなくても診断治療が可能な場合が多いと思います。

ただし、ずれのある骨折で手術が必要かも知れないなど、治療方針に迷う状態や、治療を行ってもらったが改善しない場合(すぐに効果のでない治療法もありますが)、診断がつかない場合は(可能であれば紹介状をもらって)手外科専門医を受診されてください。

当院の手外科専門外来は、手術が必要な状態の患者さんに対応すること、診断や治療方針のつかない患者さんに対応すること、を主な目的にしております。そのために1人の診察に検査と説明も含めてかなりの長時間を要する場合があります。

したがって待ち時間の観点からも、問診票から診断がつきそうな場合には他の医師に診察をお願いすることもあります。

なお、関節リウマチが疑われる場合はリウマチに詳しい医師を先に受診していただいた方がよいと思います(関節リウマチか否かを診断する外来ではありません。リウマチによる変形や障害については対応します)。

Q:60歳代の女性です。1年ほど前から右手にしびれがあり、最近力が入りにくく、日常生活でやりにくいことが増えてきました。近くの整形外科に通院して薬を処方されておりますが、あまり変わりません。はっきりとした診断名も告げられておりません。手外科専門医を受診した方がよいでしょうか?

A:受診された方がよいと思います。

当院には2人の手外科専門医がおりますので、どちらの外来日でも結構ですので、受診されてみてください。ものを触った感覚が明らかに変であったり、痛みはあまりないが手指が思うように動かない場合は、意外に重度の神経障害の場合があります。

当科では手のしびれや麻痺(動かないこと)の診断治療に特に力を入れております。何らかの解決策をお示しできる可能性があると思います。

Q:他の病院で手の手術を受けたのですが、経過が思わしくありません。診てもらえませんか?

A:まず、手術を受けた病院の先生にご相談ください。

診察は可能ではあるのですが、診断名、手術内容、手術時の所見、手術後の経過などの情報が不十分な場合、診察しても改善策をお示しできない場合がほとんどです。もし診察をご希望であれば、手術を含めた経過のわかる紹介状を頂いてからの受診をおすすめします。

ただし、書いて頂けなかったときはその限りではありません。再手術を行った方がよいかの判断は、患者様の様々な情報を考慮して慎重に行うべきもので、画一ではありません。他院で行われたものであればさらに判断が難しくなります。

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